テイルスオブヴェスペリア REMASTER レビュー 10年前の傑作は現世代でも通用する

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メーカー:BANDAI NAMCO Entertainment 機種:Nintendo Switch,PS4,Xbox one,PC

 

手堅いリマスター作品

今回はnintendo switch版をプレイしたのでそれについて記載する。

筆者がテイルズオブヴェスペリア(以下、ヴェスペリア)をプレイするのはXbox360版を発売当初に遊んで以来10年ぶりとなる。

当時の国内メーカーはゲームのHD化の壁にぶち当たっている最中でありお世辞にも出来が良いとは言えない作品が大半であった。

そんな中発売された本作はグラフィック、ボリューム、ゲームシステムのどれもが秀でた傑作であったと記憶している。

 

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 特にカラフルなトゥーンシェードを採用したグラフィックは歴代シリーズ作品の中でも突出していると感じる。

ヴェスペリア以降の作品ではテクスチャに直接アニメっぽい絵を描くという手法に変わったのでトゥーンシェードが採用されたのは本作が最後だ。個人的にはこの路線を突き詰めてほしかったので残念な思いだった。

 

そんなわけで10年前当時最高峰だったグラフィックは単純にフルHD化しただけでも十分今でも美しい。

ポストエフェクトが上手く効いていたフィールド画面やイベントシーンは更にリッチになった。

さすがに細部を見ると荒いのだが。

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switch版固有の問題だがアンチエイリアスが掛かっておらずジャギーが発生しやすい

シリーズ最後の純TP制バトル

テイルズオブシリーズの神髄はバトルにあると信じて疑わない筆者だが本作のバトルは今遊ぶと若干古臭いと感じる。

というのも次作のテイルズオブグレイセステイルズオブエクシリア以降の作品は派手な技を好きな様に連携出来る方向性になっていくからだ。

純粋にTP(テクニカルポイント)をパワーソースとして使うのはヴェスペリアが最後になっていて、常にこの数字を気にしなければならないので自由に技や術が使えない窮屈な戦いを強いられる。

加えて仲間AIの動きが非常に悪いのも問題だ。

一撃必殺のフェイタルストライクや爆発的な威力のバーストアーツなど独自のシステムは光る点もあるにはあるのだが。

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Switch版のフレームレートについて

バトルでは完全に60fpsをキープしていて滑らかに動作する。

それ以外では可変フレームレートで街やダンジョンでは40~60fps

ワールドマップでは40fps前後となっている。

気になるのはワールドマップ。カメラを回した際で遠景のフレームの落ち込みが顕著だ。

バトル以外は30fps固定のオプションを用意してもよかったのではないかと思う。

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総評

8.0/10

フルHDで再訪するテルカ・リュミレースは今でも煌びやかだがシステム面における若干の古さは否めない

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